電車の制御方式 抵抗制御電車の実際


てことで、間にいろいろと挟みながら

電車の制御方式として、3つやってきました。

抵抗制御方式

直並列組み合わせ方式

弱め界磁制御方式

実際の抵抗制御方式電車は、

この3つの制御方式を組み合わせています。

JRで言うと、103系や113系が代表格。

制御方式の名前は

直並列組み合わせ抵抗制御方式弱め界磁付き

となります。

てことで、回路図はこんな風になります。

実際の回路図よりもかなり簡略化してあります。

実際の回路図になると、電気ブレーキの回路が入ったり、

保護回路が入ったりするのでもっと複雑になります。

でも、力行回路だけ抜き出せばこんな感じです。

それぞれ、囲んだところに以前説明した制御が使われています。

加速する場合、電車の場合は基本的に

抵抗制御→直並列切り替え→抵抗制御→弱め界磁

という風に進んでいきます。

ちなみに、後進するときはどうするでしょう?

実際の回路では、界磁コイルの前後に「リバーサー」というものがあり、

ここで界磁に流れる電流の方向を変えることが出来ます。

界磁に流れる電流の方向を逆にすれば、

磁界の向きも逆になるので、回転方向が変わります。

さて、以下はちょっとめんどっちい話になるので、

興味のある人だけ見てください。

この回路図で、実際に電車を動かそうとしたら、

以下のようにそれぞれの接触子(スイッチ)が入っていきます。

113系を参考に回路図を模式化したので、

113系と同じ力行4ノッチ回路にしましょう。

あ、模式図に合うように作用順序表も作ってあるので、

113系とはけっこう違いますよ。

回路図と作用順序の表を見合わせながら見てください。