まぁ、これも鉄道運転シミュレーションゲームの
あら探しのひとつではあるんですが…。
電GO!なんかをやったことがある人は、
一度は経験していると思いますけど。
駅に停車中(戸閉め表示灯滅灯中)にブレーキを緩解したら、
減点されたと思います。
まぁ、理由はわかりますよね?
客扱い(ドアが開いている)をしているときにブレーキを緩めると、
車両が動き出す危険性がある、ということです。
駅が勾配(坂道)の途中にあった場合、
ブレーキを緩解すると動き出してしまいますね。
たまに、発車するのにブレーキを緩めると、ゆっくりと逆送しはじめることがあります。
だから、停車中は必ずブレーキをかけておかなければならない。
これはこれで、真っ当な「理由」です。
では、実際の現場でもそうなのでしょうか?
実はこれ、なかなか難しい話なのです。
「YES」とも言えるし「NO」とも言えるのですよ。
新幹線の話になってしまうんですが。
始発駅で発車を待っているとき、
まだ発車時間じゃないのにブレーキを扱うときにする、
空気の音が聞こえたこと、ありませんか?
だいたい、発車2分から3分前くらいかな?
実はこれ、ブレーキ試験をやっている音なのです。
新幹線の場合、ATC信号が変わったとき(発車できる状態になったとき)
始発駅ではブレーキ試験を行います。
ブレーキを扱って、所定のブレーキ圧力になるかどうかを確認します。
そのときに、ブレーキを緩解しています。
緩解して、ブレーキ圧力計が0になったのを確認したら、
すぐにブレーキをかけますが。
そういうわけで、必ずしもそうではない、ということなのです。
ゲームなんかでは、始発駅で発車までボーっと待っているわけでなく、
ブレーキを1段ずつ扱って圧力計の指針を見るというような、
そういうこともやってみてはいかがでしょうか?