首都圏2005 その3
さいたまあたりをちょこっと編


 最終日となる3日目。実際には4日目なんですが、前の日は1日中兄貴宅で過ごしてたため、乗り潰し行程としては3日目。まぁ、もともとは乗りつぶしのために東京に来たわけじゃないしね。行き当たりばったりな行程なワケですよ。
 ってことで、この日には広島に帰らなきゃいけないので、午前中のみの行程。「さいたまさいたま」在住の兄1宅を基点として行動してるのは変わりないので、まずはニューシャトルを乗り潰すことに。で、時間に余裕があるようなら、東武野田線も春日部まで乗って、完了させてしまおうと言うことに決定。
 なわけで、再び大宮駅前に降り立ったわけです。

9月19日
 一昨日までとは違い、JRのコンコースではなくて、しばらく駅ビル端のあたりをテクテクと歩く。けっこう端っこのあたりにあるのが、今回の目的となるニューシャトルこと、埼玉新都市交通伊奈線のりば。

 なんか、微妙に薄暗〜い感じもするけど。一応、自動改札機が導入されてはいるけど、実際問題大宮駅だけらしい。てことで、内宿までの切符を購入して入場。
 目の前がホームで、折り返し線も何もなしの一面。なんでこんな配線になっているのかというと。

 ループ線になっているわけですな。新幹線の高架をくぐって、駅本屋に貼り付いている構造。ちなみに、先に入手していた情報に寄れば、終点の内宿は普通の折り返し駅構造らしいので、ニューシャトルは片ループ線になってるってことですな。ちなみにすぐ下には、画像の通りスカ色の113系?が停まってました。
 このニューシャトルこと、埼玉新都市交通伊奈線、東北・上越新幹線建設の際の反対運動に対する地元への見返りとして建設された路線で、埼京線(東北本線通勤新線)なんかと似たような境遇を持ってるみたい。1983年に開業したけど、羽貫〜内宿間は反対運動(この反対運動はアレ感が漂ってそうな感じですが)が起こって、1990年に全通したそうな。
 そんなわけで、実際他の新都市交通なんかと比べて、利用客とかどうなのかなーって思ってたら、大宮駅では意外と乗る人が多かった。

 やって来た列車に乗って、大宮駅を発車。ビルに貼り付いているようなループ線をぐるっと回って、新幹線の高架に貼り付く。左手に大宮工場、右手には複々線の東北・上越新幹線、そしてその向こうに大宮方面の対向線。新幹線の複々線なんて壮観な姿だろうけど、それは壁の向こうであんまり見えない。
 高架が少し低くなって、大成駅に到着。このへんに、2007年に万世橋の交通博物館が鉄道博物館として移転してくる予定らしい。予定地がどのへんよくわかんなかったので、また移転したら見に来よう。
 高崎線と川越線が左側に逃げていって、ここから先は新幹線高架にずーっと貼り付いたまま進む。新交通システムらしく、なんとも言えない速度感ででろでろどろどろと進むこっちに対して、新幹線がびゅんびゅん追い越したりすれ違ったりしてった。

 外は割と住宅地で、生活路線として使われてるんだなーと実感。でも、行けば行くほど少なくなっていくのは仕方がないんだろうなぁ。大宮駅以外に接続路線がないしね。
 原市を出たら上越新幹線上り線の高架が一段高くなっていって、沼南の先でいよいよ東北新幹線と上越新幹線が分かれる。高架の構造が複雑になるうちに、ニューシャトルのほうも高架の下に入って、車両基地の入出庫線やホーム分岐なんかで線路を複雑にしながら、拠点駅でもある丸山に到着。上越新幹線の高架下から改めて高架横(下り線側)に出ると、ここから先は単線に。外は田園地帯に変わってた。
 各駅に交換設備はあるみたいだけど、伊奈中央で行き違いをしているみたい。その伊奈中央も、セオリーの左側通行ではなく、内宿行きからは一線スルーの直線側になる右側通行。対向する大宮行きは、分岐側。ワンマン運転で運転士が左側に座ってるのと、島式ホームである関係でこうなってるみたい。
 住宅地の伊奈中央を過ぎて、再び田園地帯のような場所を進むと、終点の内宿に到着。

 潔くズッパリと切ったニューシャトルの高架と、延々と真っ直ぐ続いていく上越新幹線の高架。ここまで乗って来た乗務員は、乗務員詰所へ行くのに列車の着いた反対側の軌道へ降りてった。いやさ、確かにそこを通る以外に通れそうな通路もないしさ……。しかも、ホームの補修工事か何かをやってたんだけど、やっぱり活線作業なのかなぁ……。個人的には、すぐ近くを電気が流れてる状態で作業するのって、気持ち悪いからしたくないんだけどね。
 ホームを降りてみると、周辺は割と新しいめの住宅街。駅前にはロータリーもあるし、割と整備されて入るんだけど、駅舎が新幹線高架下のプレハブ。てか、安っぽい売店そのもの。まぁ、売店の販売員が改札も兼ねているらしいけどね。
 さて、接続路線がないので大宮まで戻ります。発車時点じゃ、わずか10人ちょっとくらいだったけど、大宮へ近づいていくに連れて増えていった。丸山までは行きと同じコースをたどるけど、丸山を出発して複線になったら、今度は上越新幹線上り線側の高架横に貼り付く。沿線のビルが新幹線高架のすぐそばに建ってて、それを避けるために高架を少し下げて新幹線高架下に潜ってやり過ごしたりするところもあったり。
 大宮駅には、新幹線の高架下に入って到着。
 さて、時間が予想通り余ったので、東武野田線で春日部まで往復することに。船橋〜柏〜春日部はすでに乗ってあったので。ということで、東武野田線乗り場へ。

 野田線も、ほんの数年前までは釣掛式5000系がゴロゴロいたけど、この8000系の転配でいなくなったのよね。柏在住時代は、リニューアルしたこの顔の8000系を新車だと思って騙されたもんですが。
 大宮を出ると、しばらくは東北本線(宇都宮線)としばらく併走。春日部までは複線なので、行き違いも何もなく。岩槻とかの住宅地を抜けていく感じ。線路際にある「井」組の柵が民鉄っぽさを感じさせる。春日部に到着して、これで東武野田線も完了。

 クレヨンしんちゃんの居住地でもある春日部ですが、特にこれといって目立つものもなし。さ、これで今回の東京旅行の行程もすべて終了。大宮駅まで戻って、東京を後とすることになりました。


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