2004年GW 関西乗りつぶし前編
京都方面乗りつぶし第二弾


 今回のたびの主目的も、まぁ、いつもの通りスパロボのライブでして、そのついでに乗りつぶしをするといういつもの行程でございます。さて、4月の異動で博多から広島へと転勤したため、住処も地元広島となり、より一層動きやすくなりますた。今回もいろいろと紆余曲折を得て、行程を組むこととしました。広島だと、始発の新幹線で関西へ入っても割と早い時間から乗りつぶしが開始できるんですが、1日目に京都方面と宝塚方面を一気に攻めるため、時間の節約とライブの開場時間の制約があるため、やや不本意ながら新大阪で降りずに京都まで新幹線で入ることに決定。まぁ、いいか…。どうせ魔法が効かないからその分増収になるわけだし…。

5月4日
 前日から雨が降っていたわけですが、寝ている間もなーんかびゅーびゅーざーざー雨のする音が激しいなーと思い、目覚ましがなる前の4時45分ごろに起きだす。…どしゃ降り。おいおい、勘弁してくれ。これ、新幹線平常通り動くのかなぁと思いながら、着替えて出発の準備。寮を出る直前になって雨は弱まったけど、風はまだ若干強い。仕方ないので、折りたたみ傘をさして出発。
 寮から広島駅までの道のりをテクテクと歩く。雨が降ってるのと風が激しいせいで、ズボンがすぐに濡れてくる。「あーあ」とか思いながら、しょうがないので20分ほどの道のりを歩いて広島駅へ。途中、今から走る新幹線の高架線路上を、高速確認車がたくさんの回転灯を回しながら広幹に向けてだーっと走り去っていった。時間は5時半。GW期間中だから工事はやらないと思うんだけど、大雨で線路確認の指示でも出たんかな? 広幹は架線の電源切り替えが終わってる時間だし、そろそろ営業時間だからなぁ。
 広島駅に着いて、唯一開いていた弁当屋で朝食の巻き寿司を調達。ホーム上には広島始発ののぞみ40号が入っているけど、まだドアが開いていないのでしばし待つ。そういやこの編成、前夜に広幹で整備して0時前に広島駅に据え付けるんだよなぁ。なんかこの運用に充当される編成って、いろいろ不具合が出て車交することがごにょごにょ。

 雨は弱まってきたものの、ホントにダイヤどおり走ってくれるのかねとか思う。まぁ、後藤じゃなーんにも手出しできないので、ドアの開いたC編成に乗り込み、自分の席へと着席。列車も6時ちょうどに定刻どおり出発し、一路東へと向かう。
 車内で朝食をもそもそと食べながら、車窓をボケーっと見つつ東へ高速移動。広島駅へ歩くまでに濡れたズボンが、すんげー気になった。福山、岡山と止まるうちに車内は満席近くになる。んー、GWのUターンラッシュなのかな。車内で居眠りをかましながら、新神戸、新大阪と停車。新大阪まではよく乗ってたけど、東海道新幹線に乗るのって、1年前の走行試験で三島まで行って以来だなぁ。それに、個人的に乗るのなんて何年ぶりだろ。と思いながら京都へ。こっちの方にきても、相変わらず空は雨模様。でも定時到着できた。新幹線改札を抜けて、そのまま目の前の近鉄改札口へ。っと、その前にスルっとKANSAIのカードをあらかじめ購入しておく。

 近鉄京都線の急行で、竹田まで回りこむ。京都から直接地下鉄に乗るよりも、こっちのほうが早そうだし、それに地下区間往復するのもちょっとアレだしね。宮津行きってことだけど、これに乗ったら天橋立のほうまで連れて行かれるってことなんかな?(w
 京都を出発して、5分ほどで竹田に到着。ここで、京都市営地下鉄の烏丸線に乗り換え。

 ちょうどうまい具合に10系の前期型(右)と後期型(左)が並んでた。個人的には、前期型の方がエッジが効いてて好きなんだけどなぁ。光の加減なのか、外板のせいなのか、なんか薄汚れて見えるのは減点だと思う。
 車内に入ってから程なくして発車。すぐに地下区間へと侵入し、車窓は真っ暗。まだ朝も早いし休日なので、車内も混んでるわけでもなし。九条〜北山の既乗車区間をまたいで終点の国際会館へ到着。あんまり時間もないので、手近な出口から外へ出てみる。んー、宝ヶ池公園の出入り口か…。

 うん、寒い。長堀鶴見緑地線の門真南までとは言わんけど、なかなかの寒さ。雨が降ってるせいもあるけど、周りは完全に住宅街だし、山も近いし。とても、地下鉄で走るって言う環境じゃねえよな。まぁ、地下だと土地買収しなくていいから、土地買収の保障なんかのトータルで考えたら地下で作ったほうがよかったんだろうけどさ。そういえば、地図上では叡山電鉄も近くを走ってるみたい。バリエーションによっては、叡電に抜けるという手段も使えたんだよな。誰かさんみたいに。
 さ、時間もないので再びホームに戻って次の目的地へ。再び烏丸線の電車に乗って今度は烏丸御池で下車。連絡通路を通って、やってきた東西線の電車で今度は隣の京都市役所前で下車。今回の行程だと東西線は御陵〜醍醐間が残るけど、今度六地蔵に延伸された時に乗車するつもり。まぁ、また二条から天神川まで延伸工事が進んでいるようですが。そうかぁ、広島まで延びるのかぁ。天神川は後藤の寮の近くだから便利になるなぁ。(違うし)

 京都市役所前で待つことしばし、4両編成の電車が入線。やっぱりまだ朝早いので、乗る人もまばら。先頭のドアをはさんだかぶりつきクロスに席を確保し、京都市役所前を出発。車両自体がスリムなので、クロスシートは1×2の3列構造。地下鉄でクロスシートってのもなんか妙な気分だなーとか思いながら地下区間を走行。御陵の手前で浜大津方面と醍醐方面に線路が分かれ、御陵で乗務員が交代。割と力強いダッシュで上り坂を駆け上がって地上へと出る。地下鉄の次は山間を進む鉄道に。昔は2両編成の電車が蹴上の山を登ってったとか聞いてたけど、地下鉄でその下をくぐったら今度はまた山があったのな。車両が長くなっても、線路は変わらない。起伏に富んでるし、右に左にカーブを切るぐにゃぐにゃなコース。大谷まで上り坂を上がって頂点に達したら、トンネルをくぐって今度は下り坂。カーブをぐにぐに曲がりながら、ゆっくりと降りる。制限20のカーブとかあって、とても地下鉄直通とは思えなかった。
 下り坂も終わって上栄町の駅を出ると、今度は併用軌道。通常鉄道車両よりもややスリムな車体とはいえ、1500Vの4両編成電車が併用軌道を進むのはすんごい違和感。普段から広島で路面電車に乗ってるけど、クロスシートの高床構造だから余計に違和感バリバリ。なんか、交通信号待ちするのも妙な光景だなー。でも、これは写真に撮りたい風景だと思った。地下鉄から登山鉄道のようなコースを通り、併用軌道という非常にバラエティに富んだ京津線のコース設定に萌え。しかもホームドア&ATCのいわば近代級路線だったのが、一気に併用軌道&交通信号というそのギャップの激しさ。割と、後藤のお気に入りの路線かもしれん。
 浜大津駅に到着し、電車は引き上げていく。さて、今度は坂本へ向かうんだけど、石山坂本線はスルっとKANSAIに対応してないってことなので、ホーム上の精算器にカードを突っ込んで精算&坂本までの切符購入。

 やってきた電車で一路坂本へ。この電車は地下鉄直通前は京阪三条に準急で乗り入れてたとか言う話だけど。浜大津を出てすぐは併用軌道。でも、路面電車と違った高床構造なので、やっぱり妙な違和感があるなぁ。道もすんごい狭いし。
 三井寺を出て別所へと向かう途中、なにかホーム後のようなものが見えたけど、あれは違うんかな? 近江神宮前の車両基地には、地下鉄直通する前に京津線で使われてた80型が1両だけポツーンと置いてあった。湖西線の駅とも割と近かったりして、乗客は乗り継ぎなんかもしてるみたい。割と地域住民の脚代わりに使われてるようで何より。

 坂本駅に到着。ここから東へ行けば、湖西線の比叡山坂本があるし、西へ行けば比叡山登山が出来るみたい。1月の乗りつぶしで時間が合ったら、こっちへ降りてくる予定だったんだけどな。比叡山トレッキングも面白そうだったし。
 さて、雨が降って特に用事もなければあまり時間もないので、今度は石山寺へと進みます。
 皇子山で野球部らしき高校生の一団がドドドッと乗ってきて、膳所でドドドッと降りてった。全体的に住宅街を抜けて走る路線のようで、イメージ的には地元の脚代わりになっている地方中小私鉄のような感じかな? 大手の京阪だけど。併用軌道が気にならなかったら、完全にそう言う感じだよな。

 石山寺到着。こじんまりとした駅で、ホームには近江神宮前行きの電車が停車中。これで、京阪も完了! 思えば、階段駆け上がりで京都まで来たついでの「京阪本線乗りつぶしと聖地巡礼の旅」が03年2月だから、宇治線をあらかじめ乗っていたとはいえ、思えば早かったなぁ。
 さて、次の行程のために、先行する電車で石山まで戻ります。

 石山は、石山坂本線の駅とJRの駅が駅前のタクシープールを挟んだ割と近いところにあるんだけど、石山坂本線の線路はJR駅のそばを通ってて、何か工事中。よく見ると、京阪石山駅の移転工事みたいで、JRと隣接する場所に移転するみたい。すると、今日みたいに雨の時も、短い距離でも濡れなくて済むんだよな。
 さて、やってきた琵琶湖線の普通に乗車。221系の先頭部にかぶりつく。運転席の車両番号を見ると、クハ221−1。あら、トップナンバー。そいや、221の不具合は解決されつつあるのかな、と思ったり。山科に到着したところで、外側線に新快速が到着。京都で乗り換えるのもめんどくさいからこっちで乗り換えるかーってことで、新快速へ。こちらでも再びかぶりつき。京都に到着してカーテンが上がって、車両番号を見たらクハ222−1001。あら、こっちもトップナンバー。こいつぁ珍しい。ちなみに、車両番号の付け方の都合で、「クハ223」は今のところ存在せんのです。網干時代に習った覚えがある様な気がするけど、忘れたなぁ。あ、ついでに言うと、223系3000番台は、すべて電動車です。なんでかって、3000番台ってモーターが3つしかついてないから3000番台なのですよ(223系2000番台のモハ222には、2000番台と3000番台があるのです)。
 京都駅で対面の201系普通をふとみると、体質改善車っ! 思わずあっちに乗りに行きたくなるが、時間の都合上、泣く泣くやめに。待ってろよ! 今度は乗ってやるからなっ!
 さて、久しぶりの223系新快速かぶりつきを楽しみながら、大阪へ。車内はあの頃(いつだ)と変わらずに混んでおりました。


 さて、改良工事の始まった大阪駅の改札を出て、阪急梅田へ。メシ時間に指定してたけど、これといったところがないのでそのまま乗り場へスルー。阪急宝塚線へ徒歩を進めます。1パターン上がりのつもりで、入ってた普通に乗車。RJなんかを見た話では、近年急速に近代化が進んだ宝塚線をトコトコ進んで、石橋へ。ここで、宝塚線からうねうね伸びてる枝線その1、箕面線に乗り換えます。
 っと、その前に、いい加減腹が減ったので、構内のミニコンビニでパンとペットボトルのカフェオレを購入。端っこでモサモサと食らう。そこの鳩。近寄ってきても何もやらんぞ!(鳩は生命力が強いので、人間から餌をあげるのはやめましょう)
 さて、ここでパターンを予定通りに戻して、箕面線の普通に乗車。

 阪急のルーツが始まったひとつでもある、箕面線。割と歴史のある路線らしいけど、今は腰に行先板付けたのが区間電車でトコトコ走ってる感じ。駅舎も割と近代的な感じで、歴史の風格って言う感じはしなかった。さて、さっさと戻って再び宝塚線快速急行に乗り、今度は川西能勢口で下車。

 試行錯誤を続けていた能勢電の車体カラーですが、最終的に阪急カラーへ。記憶によると、確か93年くらいからイメージ一新とかって車体カラーを変え始めて、つい最近まで違うカラーリングしてたみたいだけど。そういや、高架化前は川西能勢口を出ると鬼のような急カーブを描くせいで、転入してきた電車は連結器にスペーサー噛まして連結面を広げてたらしいしなぁ。
 比較的住宅地の続く妙見線を登っていって、山下で日生線へ。するとたちまち路盤がよくなって、新幹線にも似た風格を持つ線路に。高速で新興住宅地へ入って、日生中央へ到着。折り返し時間僅少なので、バタバタと改札口へ上がって、周りをぐるっと見回してみる。んー、やっぱり新興住宅地みたいだね。駅のイメージが、なんか千里中央とかと似てる気がした。

 さて、またバタバタとホームへ降りて、山下行き区間列車に乗車。腰部にステンレス板巻いた電車。山下へ到着すると、対面に妙見口行きが入ってきたので乗車。行程では違ったけど、まぁいいか。日生中央でバタバタした分パターン繰り上がり。乗ってきた区間列車は、折り返し日生中央行きとなる模様。こうやって、両方向への直通電車を運行しながら、区間列車を使うことで本数を稼いでいるわけだな。
 さて、妙見口行き電車に乗って、先頭かぶりつきを確保。発車して程なく、車内を見渡してみると。

 ガラガラ。電車も山岳線の雰囲気が出てきて、雨の上り坂をゆっくりと登っていく。あぁ、日生線が出来る前の能勢電って、こういうイメージだったんだな。電車は雨の降り続く妙見口に到着。いったん改札を出たものの、激しい雨のために駅舎の撮影は断念。すぐに、ホームへと戻る。

 なんとも言えない、古臭い駅名板。こういう縦書きのって、今じゃほとんどないよな。
 さて、乗ってきた電車ですぐに戻り、川西能勢口へ。こうやって枝線に乗りながら宝塚線も攻めると、なんか妙な感覚だなぁ。宝塚線は淡々と進行し、終点の宝塚へ。対面に入っていた今津北線の電車へと乗り換え。

 宝塚駅も、ラッシュ時を除いたらホームは1面しか使ってないんだよな。あ、よく考えたら、妙見口から宝塚経由してるから、これって大回り乗車になるのか。…そうか、そうか。
 今津北線をゆっくりと南下しながら、阪急電鉄最後のゴール地点、西宮北口へ。ホントは、今津北線〜神戸線の短絡線ものりたかったけど、西宮北口の様子を見てやめた。今津線は距離がある様な気がしたけど、意外に距離が短い? 割とあっという間に西宮北口に到着。これで、阪急電鉄が完了しました!
 ところで、神戸線への乗り換えのために、わざわざ階段登らせるのが謎。阪急って、なんかイマイチよくわからん部分があるんだよなぁ。
 神戸線の電車で梅田へと戻ります。

 さて、これで今日の行程も無事に終了! このあと、この日のメインイベントでもあるライブへと向かいました。


前のページへ 後編へ