2002年12月21日
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この旅は、前日に入念な計画を立てた上で乗る予定だったのが、結果的にお得意の「行き当たりばっ旅」となってしまいますた。でも、うまいこと接続できたからいっか…。
今回の乗り潰し路線は、筑豊本線・篠栗線(福北ゆたか線、原田線、若松線)と香椎線。当初の予定では、博多から福北ゆたか線を攻めて、折尾に抜けたあと戸畑まで出て、渡船で若松へ渡り、再び筑豊本線を戻って、桂川から原田に抜け、鹿児島本線で香椎へ出て香椎線の予定だったのですが、当日朝に原田線から攻めることに決定し、出発。
現在、SGDKの運営本部を置いている寮からの最寄駅である笹原駅ではなく、今回は歩いて20分ほどの所にある南福岡駅、通称ナンプクへ向かう(会社のひとも「ナンプク」言うとる…)。南福岡駅には快速とまるから、こういう時に便利がいいのです。まずは、駅前のコンビニでおにぎりとお茶を買い、まだ人気もまばらな南福岡駅の片隅でこそこそ手早く食らう。で、9時になったのでATMで金を下ろす。金なかったんです…。
あらかじめ買ってある18きっぷで入場後、南福岡9時15分発の1395Mで原田駅へと向かう。
跨線橋の幅がえらく小さい、寂れた感じの原田駅。一応ここから筑豊本線が分岐してるんですが、とてもそんな感じはせんなぁ…。
原田駅の片隅に止まっている、原田線(筑豊本線原田〜桂川)のキハ125。原田駅を9時35分発の6624Dに乗車して、桂川へと向かう。実は、この区間がいちばんのボトルネックで、この列車を逃すと次は15時52分。1日に7本しか運転してない、めっちゃやっかいな区間。とはいえ、ここを抜けてしまえばあとはこっちのもの。
何故だか知らないけど、筑前山家駅構内に今は亡き西鉄北九州線の路面電車が。状態からして、比較的近年搬入されたような感じですが…。
桂川駅に到着。電化による福北ゆたか線化によって、駅はけっこうきれいになっていました。ちょっと寂れた感じだけど、宅地化して来そうな感じ…。
降り返していったキハ125を見送って、10時16分桂川発の2628Hに乗車。まずは新飯塚へと向かう。車窓は一面雨に濡れる寂れた田園風景。昔の栄華な炭坑の風景などどこへ行ったのかって感じです。栄華じゃないか、炭坑は。
特筆すべきは817系のこの転換クロスシート。意外と座りごこちも良くなかなか。木を使った座席というか、このシートの形状が九州らしさを表してますな。
新飯塚到着。ここから、10時42分発の直方行き4624Hに乗車。
5両編成のうしろが813系だったので、有無を言わず中間ロングシート車に乗車。813系らしくない車内に、なんだか新しいロングシートの形を見た感じがします。こういうデザインは、意外といいかも。
直方到着。赤い813系よりも、こっちの813系の方が渋めで後藤は好きです。接続時間もないので、直方10時59分発の折尾行き6538Hに乗車。一路、折尾駅へ向かって電車はひた走る。鹿児島本線へと通づる黒崎連絡線を分けて、折尾駅2番線に到着。
となりの1番線11時21分発若松行き6438Dに乗車。車内は、若松競艇へ向かう人達でいっぱい。そういえば、会社のひとが賞金王決定戦とかって言ってたなぁ…。しかし、福岡ってえらく競艇場多くないか? 福岡競艇、芦屋競艇、若松競艇…。あし〜やでっ♪ボ〜ぉトレースっ♪(地域限定ネタ)
そんな人達も奥洞海でドカッと降りて、列車は若松駅へ。いまも機回し線の残る若松駅は、構内がある程度整備されてちょっとこじんまりとしていました。ここで、筑豊本線を一直線に乗り終え、筑豊本線は乗り潰し完了。
若松駅前。ここから歩いて、北九州市営渡船ののりばまで。
歩いていく先に見える若戸大橋。赤い吊橋が非常に目立つ。あの橋のたもとにのりばがあります。
洞海湾で隔てられた戸畑と対岸の若松を結ぶ、北九州市営渡船のりば。ちなみに、料金は50円。運転間隔は、だいたい15分間隔。
若松からほんの5分もかからずに、対岸の戸畑に到着。ここからまた歩いて、戸畑駅へと向かう。
戸畑駅でちょうどよく福北ゆたか線直方行き快速3641Hに乗車。2両編成の車内は、そこそこの乗車率だったため、運転席横のかぶりつきスペースを確保。久しぶりのかぶりつきに、ぼーっと前を眺めながら直方へ向かう。途中、黒崎付近は筑豊本線への連絡線、通称黒崎連絡線を通り、ほとんど別駅の折尾駅に停車。列車は途中の中間駅のみ停車(なんかややこしい文章…。「とちゅうの『なかまえき』のみていしゃ」)し、直方駅へ到着。
直方から、12時57分発快速4641Hに乗車。今まで通って来た筑豊本線を走り、桂川から篠栗線へと入る。そして、そのまんまスルーして吉塚駅で下車。これで、篠栗線の乗り潰しは完了。
吉塚駅は、現在駅全体を工事中。吉塚から香椎手前までの連続立体化工事に伴い、駅もかなり変則的になってます。その吉塚から、13時59分発快速4136Mで、香椎駅へと向かう。途中、箱崎駅は下り線のみ新駅へ以降。旧駅そのものはもう廃止になっていて、上り線も仮ホームで営業中でした。
香椎駅から、最後の路線。香椎線に乗車。まず、停車中の西戸崎行き2740Dに乗車。海の中道線をひた走り、西戸崎へと向かう。
西戸崎の寂れっぷりもなかなか。この辺はけっこうな行楽地なのですが、冬の今となってはこんな感じ。そのまま降り返して、西戸崎14時38分発の2745Dで最終目的地の宇美へ。ちなみに、途中香椎で列車番号が変わって5763Dに。
今までの海の風景と打って変わって、ボタ山の風景へ。酒殿には、今は廃止になった勝田線とをつなぐ貨物線の築堤が今も残っていました。勝田線沿線は、いまは住宅地となって、もし廃止せずにいたらベッドタウンの路線へと生まれ変われたんじゃないかと、惜しまれます。やはり、時代の読みというのはわかりませんね…。
そして、最終目的地の宇美駅へ到着。これで、香椎線の乗り潰しも完了。今回の旅程もすべて終了しました。南福岡駅を出発したのが9時15分。そして、宇美駅へ到着したのが15時31分。6時間15分の旅がこれにて完結しました。ということで、お疲れ様でした。