緊・急・点・灯!


電車でGO!山陽新幹線編では、きれいさっぱり再現されていませんでしたが、

新幹線には緊急ブレーキと言うものがあります。

その緊急ブレーキが掛かったことを「緊急点灯」なんて言います。

運転台の表示灯に「緊急ブレーキ」という表示があるのですが、

それが赤く光るから「緊急点灯」と言ったりします。

新幹線編用マスコンにも一応付いてるね。光らないけど。

あそこに並んでる表示灯が点灯することがあったら、

ゲームにならんわい。

←これ(下のはユニット表示灯)

ATCブレーキ中に1U表示灯、VCB、電気機器、電制失効点灯とか言うたら、

難易度高すぎてゲームにならんし。

その場合、機器開放のスイッチまで準備しなきゃならないと言う事態に…。

例えばM1車開放で機器開放点灯、VCBリセット入りでVCB、電気機器、電制失効消灯。

開放してるからノッチ制限かかるし…。

ゲームと言うよりも、乗務員が練習するのに使ったりする気がする。

#あるんですけどね、乗務員が練習するのに使うそういうシミュレーターが。

話がずれた。

えと、

そんな種類のブレーキなんかあるんだー、って人もいるでしょうけど、

後藤も新幹線に転換するまでは知りませんでした。

この緊急ブレーキ、非常ブレーキと何が違うんかというと、

非常ブレーキは速度に応じてブレーキ圧力および電気ブレーキパターン電圧が変わるのに対し、

緊急ブレーキはどの速度域であっても一定の圧力とパターンを発生するらしいです。

実際のところ、

あまり詳しくない…。(w

ほかにも、取り扱いの違いなんかがあります。

非常ブレーキはブレーキハンドルを扱うことにより自由に掛けたり緩解したり出来ますが、

緊急ブレーキはそんなに自由に緩解したり出来ません。

走行中に緊急ブレーキが掛かったら、

一度完全に停車して安全を確認してからじゃないと、緩解してはいけません。

ブレーキハンドル所定位置で、リセットしないと緩解できないのです。

まぁ、後藤の場合、

さっきの表示灯なんか点灯してて当たり前の上、

緊急ブレーキもしょっちゅうかけたり緩解したりしてますけど。

はてさて。

緊急ブレーキといっても、基本的には通常のブレーキと効かせ方には変わりはないのです。

ただし、架線に電気がなくなるき電停止状態は違う様な気がする。

えーと…。

あんまり詳しく書くとアレなので、大雑把にウソも若干交えて。

(っていうか、後藤は乗務員じゃないのでウソかホントか確かめようがない)

何らかの原因でき電が停止されて、架線から電気がなくなってしまうと、

制御回路により架線停電を判断(架線電圧を見張っている回路がある。詳しくは略)。

すると、その架線電圧を見張っている回路が働いて、緊急ブレーキが立ち上がります。

緊急が立ち上がると空気ブレーキと同時に電気ブレーキも立ち上がるんだけど、

架線が停電しているせいで回生ブレーキ電流が立ち上がらず(変電所に電気が戻らないから)

電気ブレーキがかからないので、電制失効。

空気ブレーキは立ち上がりっぱなし。

てことで、ライニングとブレーキディスクの摩擦だけでスピード落とすわけだから、

どっちもアツアツに加熱しちまいます。

電制が立ち上がらない代わりに、摩擦熱で煙が立ち上がるなー(若干マジです)。

ブレーキライニングは減るし。

全部空制で止めるといいことないや…。

電気を大切にね。(w

ちなみにこのプロセスは、

主変換装置を開放した時のブレーキ時にも当てはまります。

主変換装置故障で開放したときは、電気ブレーキが利かないので、

その車両だけ空制でブレーキをかけることになります。

なお、架線停電ってわけじゃないんですが、

後藤も似たような状況に遭遇した事はあります。

試験走行中、300km/hからの非常ブレーキ。

速度はどんどん下がって、ある地点でブザーが「プーーーーーッ!」と鳴動。

運転士も補助で乗ってた人も、測定やってた後藤もみんなで「おぉっ!?」

電制失効点灯を確認したところで、「あ、ここセクション」と運転士。

数秒でブザーも止まりました。

要するに、一時的に架線に電気の流れていないセクションに入ったことを車両が検知したため、

自動的に車両が主変換装置を一旦停止。

電気ブレーキが失効してブザーが鳴動したわけです。

んで、オチ。

客室内でデータ測定をしていた、主変換装置メーカーのT社のひと。

「な、な、なんかあったんですか!?」

と聞いて来たそうな。

そりゃ、メーカーからすればいきなりブザー鳴動電制失効って聞いたら、

故障だと思って慌てるわな。

なんか、話がえらい方向に飛んだな…。

そういうわけでして、

緊急ブレーキの話。

ちなみに、車掌は駅を発車してホーム監視している間、

緊急ブレーキのスイッチを握っています。

なんか「ヤバイ!」と思ったらそれを引っ張るのです。

すると、緊急点灯で車両停止。

ほかにも、緊急ブレーキが動作する条件ってのはいっぱいあるんですが、

説明するとキリがないのでここら辺で。

どうでもいいんですが、

個人的には、

電車でGO!山陽新幹線編は、程よいリアルさ加減があって、

なかなか面白いものだと思います。

戸閉め表示灯点灯のチャイム(でれんでれんでれんでれんでれ♪)なんか再現してあって、

「おぉぉっ!」とか思ってしまった。

ATCの信号チャイムは、

新ATC(デジタルATC)改造したやつは音が微妙に違うんですけどね…。

「ぴぃーろーぉん♪」じゃなくて「ーぇうぇぇーん♪」って音になった。

#最初聞いた時、何かと思った。

TS九州新幹線ではどの程度再現されるのかなっと…。