関西2006五月シリーズ その2
ゴムタイヤ系編


 大阪での最初の週末となった次の日。今月はずっと土日が休みだからなぁ、と思うと規則正しい生活ってすばらしい事だなぁ、と思うわけです。まぁ、普段の仕事が平日休日盆正月昼夜関係ないからね。
 ってことで、日曜日となった今日も乗りつぶしに出発。前日、神戸方面を攻め立てていたので、今日もだいたいの所は目処つけようってことで、港町神戸の新交通システムふたつをメインにすることに。

5月14日
 いつもの通り、吹田駅から普通と新快速で三ノ宮へ。よう考えりゃ、ここにも来るのも久しぶりだなぁと。西明石在住の頃は、しょっちゅう遊びに来てたのになぁ。それでも、当時から変わってるところ変わってないところあり、いろいろなつかしい気も。
 さて、JR三ノ宮駅から出て、すぐ目の前にある階段を上がったところが、まずは最初の目的となるポートライナーの三宮駅。スルっとKANSAIを自動改札機に投入して、さらに上の階にある乗り場へ。

 神戸新交通ポートライナーは、もともと神戸沖に埋立地として作られた「ポートアイランド」へのアクセスとして作られたんだけど、賛否両論というよりも批判がものすごく多かった神戸空港の開港に合わせて、そのアクセス路線としての機能も新たに付加。
 ってことで、やって来たのは、その神戸空港延伸の際に増備されたクロスシートの2000型。車内はポートアイランドの各施設に行くような人と、開港からまだ間もない神戸空港に行くような人、航空関係の制服を着たような人などで、それなりの乗り様。
 自動運転なので、本来運転士が乗るスペースも乗客が乗れるようになっていて、運転設備はカバーと鍵で隠されてる。三宮を出発してすぐに右に急なカーブを描き、三宮の街の中、ビルの間を通る道路の上を走っていく。貿易センター駅を出ると、左手にJR貨物の神戸港駅の跡地となった更地が。まだ設備の撤去が終わった状態のようで、今から開発に入る様子。このあたりは、アップダウンとS字カーブの混ざった、3次元的な経路をたどりながら、阪神高速とハーバーウェイの高架をくぐる。
 ポートターミナル駅は突堤の中に作られた駅なので、車窓から見える景色はどっちを向いても神戸港の海。その先にある赤色の大きなアーチのかかった橋を渡ると、ポートアイランドへ。

 後ほど書くけど、中公園は分岐線が合流してきて、三宮方面はホームがふたつある2層構造に。ここから先が神戸空港延伸の際に変更された区間で、もともとは、現在の三宮行きが走っているところが北埠頭(神戸空港)方面行きで、これを三宮方面に転用(逆線化)して神戸空港方面は新しく線路を新設。なので、以前はここから先は単線だったのよね。そのせいで、今まで島式ホームで進行方向右側が降り口だったのが、ここから先は対面式になって降り口は左側へ(今までは反対側のホームを使ってたので、右側のままだった)。ホームの建屋の意匠も、神戸空港方面と三宮方面で違うのよね。
 市民広場に到着して、北埠頭方面への分岐線を分ける。ここから先が、完璧な新設線。昔の防波堤(ポートアイランドの拡張前)を過ぎると、そこから先はまだまだ開発の進んでない埋立地。なんか、ゼロヨンがいくらでも出来そうな道ばっかし。

 遠くに目指す神戸空港が見えるも、その手前に見える景色は、埋め立ての土と砂利と水溜りと雑草。そんな景色のど真ん中にあるポートアイランド南を中心にクランクを描いて、大きな橋を渡って終点の神戸空港駅へ到着。駅に入る前の左側の車窓は、空港の敷地が一望できる。これは、けっこう眺めがいいなぁ。

 ポートライナーから降りて、同一平面ですぐ目の前に出発ロビーがあるのは便利。空港に就航している本数が多いから盛況に感じるけど、まだ開港してから日が浅いし、見学客も多いせいだろうと思う。空港の規模としては、普通の地方空港並だと思うわ。まぁ、ホントに「地方空港」として作ったんだからそうなんだけど。
 しばし展望デッキで飛行機を眺めたけど、フェンスがものすごく高いのでファンには優しくないかも。一応、カメラのレンズが出せそうな「それなり」の穴が開けてあったけど、気休め程度。子供づれの人は、その下にあるガラス越しのところのほうがゆっくり見れると思う。
 さて、しばしの空港見学の後、再びポートライナーに乗ってきた道を戻る。市民広場で列車から降り、反対側のホームへ。

 ここから、在来線だったループ線へ。神戸空港への新設線を作った時に、このあたりもけっこう大規模な線路の移設工事を行ったようで、分岐線が新しくなってた。やって来た北埠頭経由の列車に乗り込んで、分岐選に入って左へカーブ。ここから単線に。右側は遊園地があるようで、親子連れが降りてった。さらに進んで左にカーブすると、右に車庫線が寄り添ってきて中埠頭駅へ。ここの駅だけループ線で唯一の島式ホーム。とりあえず、ループ線に乗ったことの足跡をつけるためにここで途中下車。

 どうも、ここの駅がある道を南へ下っていくと、神戸空港へ渡る橋があるみたい。建設費とか人の流れとか、工事のことも考えて今のルートを取ったんだろうけど、ここから分岐することも考えたんじゃないかなぁ、とか思ってみる。
 基地があるみたいだから、せっかくだから近くへ行ってみようかとも思ったけど、けっこう距離がありそうなのでやめ。再び列車へ乗り込んで、三宮へと戻る。このあたりは、さすがは港町の埋立地って感じで、右は貿易港っぽい風景で道を挟んで左側は高層団地が立ち並ぶ。北埠頭駅を出て左にカーブし、少し線路の高架が高くなって右にカーブすると、中公園駅。これで、ポートライナーは完了。出発したら、新設した線路へ取り付くために改良された線路をゆっくり進んで、合流。

 さて、やけに混雑してた三宮へ戻り、今度は同じ埋立地へのアクセス路線である六甲ライナーに乗るために、JRで住吉駅へ移動。

 ポートライナーと同じく、神戸新交通が運営する六甲ライナーに乗車。

 住吉駅を出ると少し進んでから右へカーブ。三宮と違って、周囲は住宅地。右側にマンションが立っている関係で、プライバシーに配慮して進行方向右側のガラスは一部の区間で曇りガラスになる、凝ったもの。これって、高架線に「目隠し」つけるのと、車両に小細工するの、どっちがコスト的にいいんだろうなぁ……。
 魚崎で阪神電鉄と連絡し、その線路を渡る。その先では、阪神高速の高架をくぐる。あんまり高さがないので、天井擦りそう。南魚崎を出て、上下線が分かれて間に道路が入ると、主塔が赤い斜張橋で海を渡って、六甲アイランドへ。
 アイランドセンターで、「ここが終点か?」と思うくらい乗客がほとんど全員降りていった。後藤のほぼ貸しきり状態で、最後の一区間を走ってマリンパークに到着。

 線路はその先の車両基地へつながっていて、高架線上に列車が止まってた。付近は、目の前にフットサル場があるほか、プールがあるみたい。

 さて、今日のメインイベントはとりあえず完了。このあと久しぶりに日本橋へ移動して、ブラブラ歩いて楽しむ。しばし楽しんだ後、さてどうすっかなーと思う。まだ吹田に帰るには早いし、かといってドコへ行くわけでもないし。
 ってことで、帰るついでに乗りつぶしができるところを考えた、大阪モノレールを一部片付けておくことに。いろいろ乗り継いで、門真市へ。

 前にも乗りに来たけど、あの時は谷町線に乗り換えるために隣の大日まで行っただけだもんなぁ。まぁ、阪急千里線から北大阪急行に乗り換えるのに山田から千里中央の一区間だけ乗ったりもしましたが。
 さて、左手の近畿自動車道と併走しながら、一路北上。国道1号線を跨いで白いアーチ橋で淀川を渡ると南摂津。大阪モノレールの著名スポットでもある、東海道新幹線の大阪第一運転所のすぐそばを通って、沢良宜を出たら高速を跨いで反対側へ。

 南茨木のすぐ先では、さっきの大阪第一運転所のすぐ横にある大阪貨物ターミナルと吹田信号所を結ぶ貨物線をくぐる。JR茨木駅横のサッポロビールの工場とショッピングセンターを見ながらJR京都線を渡って宇野辺を出ると、名神高速と近畿道と中国道の交わる、巨大交通結節点の吹田ジャンクション。いまだに、ここの構造がよくわかってないのよね。
 万博記念公園で彩都線と合流。ここは、また後日の予定で。車両基地を左手に見て、中国道を右手に併走すると、目的地の山田へ到着。とりあえず、この先大阪空港へもまた後日として、この日は阪急千里線で滞在場所へと戻ったのでした。 


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