中国山地乗りつぶし第2弾
福塩線編


 前回9月12日の山口・三江線編につづいての中国山地乗りつぶしです。1日空けた今回は、ホントは第1弾で乗れたんだけど夜間乗っても車窓が楽しめなくてしょうがないから乗らなかった、福塩線です。それも、他の区間を乗らずにほぼ福塩線のみにターゲットを絞り込みました。ってことで、そんなにタイトな行程を組まなくてもいいので、程よい感じで行程を組み、出発。

2004年9月14日
 朝8時半。寮を出発。後藤の住んでいる寮の最寄り駅でもある、山陽本線の天神川駅までチャリで向かう。割と便利なのよ、天神川の駅。タダで止めれる駐輪場もあるし、歩いてもいける距離だし。

 広島方面と西条・呉方面の改札が分かれているんですが、広島駅にいかにゃならんのでこっち側へ。やってきた電車に乗車して、一路広島駅へと向かう。まだ朝だから降りてくる客も少ないけど、昼間はソレイユに向かう客が割と多いのよね。今の時間でも、乗る客が割と居るけれど。
 とりあえず芸備線ホームへ向かって、時間もけっこうあるし朝から何も食ってないので立ち食いで腹を満たす。

 しばらくして、列車が入線。広島9時15分発芸備線1854Dに乗車。キハ40の単行。まぁ、自社のことなのであんまり言えんけど、んなんでよく広島シティネットワークとか言い放ってるよなぁと、つくづく思う。一応非電化とはいえ、芸備線の広島駅側は広島都市圏でもあるので、そこそこの乗車率。っていうか、冠婚葬祭のような姿をした人(見た感じ、葬かなー)が多く乗ってたので、後藤はとりあえず先頭側出入り台付近に立つ。んー、キハ40の単行かぁ……。
 さて、列車はキハ40独特の重厚なディーゼルサウンドを奏でながら、その重たい車体を引きずってずりずりと加速。山陽新幹線の高架下を走って、JR貨物の広島機関区のDL庫や広島運転所のつい2ヶ月ほど前に新しく改築されたEC交検庫のそばをすり抜けて、左にカーブ。いっつも通勤で通ってる道を左に、旧広島運転所矢賀派出とJR貨物の広島車両所への回送線、さらに広島新幹線運転所の高架とともに矢賀駅へ。矢賀駅の裏側って、広幹の引上げ線があるのよね。で、さっきの冠婚葬祭な姿をした人たちは矢賀駅でどどっと降りていった。席も空いたので、すぐ目の前のロングに座って旅を継続。
 つい2日前に乗っているけど昼間乗るのはものすっごく久しぶり(幼稚園以来?)なんですが、車で実家に帰る時に通る道が芸備線沿いなので、車窓も見覚えあるところばっかりなのよね。単行のキハ40はディーゼルサウンドを響かせて重い車体を引きずりながら進みます。
 乗りつぶしの旅では毎度のことなんですが……、吉田口で乗ってきて甲立で降りた、目の前に座った女子高生が気になった。いや、なんで平日の11時前に乗ってるのかが謎で。
 車内は沿線在住と思しき老人が中心で、割と短距離利用が中心みたいですな。

 さて、2時間弱の乗車で2日ぶりの三次駅に到着。一応広島県北の主要都市なんですが、駅構内はローカルだよなぁ……。
 次の列車までの乗り継ぎ時間があんまりないので、さっさと乗り換えます。

 11分の乗り継ぎで、三次11時22分発府中行き1726D。キハ120の単行に乗車します。これも2日前に乗ってるんだけどなぁ。クロスは埋まってたので、とりあえずロングに座る。後藤以外はみんな年寄りかと思ったら、発車間際に若い女性が乗ってきた。んー、ローカルの実情なんてこんなもんよね。
 三次駅を出発して、ステンレス製車体の車両はキハ40よりかは比較的軽快に加速。でも、キハ126にはかないませんけどね。塩町の付近も、非常に見覚えがあるんだよなぁ……。だって、実家帰るとき、この辺にある交差点で曲がってるんだもん……。芸備線越えて、交差点曲がらずにそのまま広域農道走ったら福塩線を分けた芸備線をまた越える道だし……。
 塩町で芸備線と別れ、いよいよ福塩線に。って、出た直後に制限20の15mとかいう、またぞろふざけた標識が出てくる。なんなのかね、これ。このあとも、いくつも出てきました。制限20とか15とか言う標識が。
 列車が進むにつれて乗客も減っていき、甲奴では後藤と若い女性のふたりだけに。あ、もちろん運転士は乗ってたから。念のため。でも、その次の上下で割と乗ってきた。備後三川から河佐の間はダム建設で切り換えた区間なので、長いトンネルで一気に抜けた。もちろん、ふざけた制限標識とかはなかったよ。下りでもあったし、割と速そうなスピードでさーっと駆け下りた。

 1時間45分ほどで府中へ到着。ここからは電化区間となります。そういやぁ、電化したすぐは府中のひとつ先の下川辺まで電化区間だったらしいけど、しばらくしてからまた非電化になったらしい。何でか知らんけど。
 府中から福山までは、完全な福山都市圏なので乗客もそこそこ乗っています。府中13時18分発福山行き254Mワンマン。105系の2連。105系も、ここのところいろんな所で重宝がられて使われていますが。この車だって、もともと福塩線専用で使われてた気がするんだけど、いつのまにか岡山周辺へ進出してるし。関西では紀勢本線へも進出してるしなぁ。そいや、奈良線ももともと105系が中心だったけど、いつの間にか103系になってたなぁ。
 電車は軽快なスピードで走行し、福山へ向かいます。途中、神辺で井原鉄道とも出会う。ここも、そのうち乗りにこにゃいけんのよね。機会を見てこよう。

 高架へと上がって、40分ほどで福山駅に到着。これで、今回の目的は達成。まだ日も高いですが、種々の理由で疲れていたのでさっさと広島へと戻ります。福山14時21分発5361Mで瀬野まで向かい、瀬野から1651Mで天神川へと戻ったんですが、三原を通って山地に入ったあたりで天気が晴れから曇り空へ。なーんかヤな予感がするなーと思っていたら、白市あたりから雨が降り始め、八本松では雷を伴う激しい雨に。うわー、自転車で来たのにヤバイなーと思っていたら、瀬野で小ぶりに。海田市まで降りてきたら何のことはない、天気回復してました。っていうか、雨が降った形跡が見当たらない。山の中だけなのか。
 そんなわけで、無事に寮へとたどり着きました。


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