学校の怪談がマジだった話


今回はちょっとだけ、ダークなお話。

都市伝説のひとつとして

「学校の怪談」

なんてものがありますね。

その「学校の怪談」にまつわるお話。

学校の怪談に限らず、

都市伝説の多くは大抵の場合、

根も葉もない噂で

内容も考えてみりゃ「しょうもない」ものも多かったりします。

いろんな「断片的な話」に尾びれ背びれが付いて

そういう話が出来上がるんでしょうけど。

とは言うても小学生くらいの年代って、

その手の「学校の怪談」的なお話が盛り上がるみたいで

本とかアニメとかマンガとか

小学生向けのような作品も多いみたいです。

よく似た内容の話が全国的に知られていて、

「なぜ同じような内容が広まっているのか?」

なんてのをメディアがテレビで取り上げたりもしますね。

中身も、

「トイレの花子さん」のようなメジャーものから、

誰でも思いつきそうな

「理科室の人体模型が動いたら怖いなぁ」

「中庭の銅像が動いたら怖いなぁ」

「音楽室のピアノが勝手に鳴ったら怖いなぁ」

から始まったようなものもあります。

取り上げ始めたらキリがないくらい。

そんな学校の怪談ですが、

大抵の小学校には、

その学校独自の「学校の怪談」が

少しくらいあると思います。

まぁ、その中身も

ヒジョーにしょーもないものだったりするんですが。

後藤が通っていた小学校にも、

独自の学校の怪談が、いくつかありました。

校庭の隅に昔の卒業生が記念に作ったものがあって

その「絵」がミョーにおどろおどろしかったから

生徒が気味悪がって怪談話になったとか

理科室の隣に南京錠で鍵のかけられた部屋があって

生徒が開けたことがないから「開かずの扉」呼ばわれされたりとか。

コレは、たぶん薬品庫かなんかだったんだろうな。

建て替え前の体育館には、舞台の下に「奈落」があったので

そこにボールが入ると無くなって二度と出てこないとか。

そりゃ、照明のスイッチの位置がわかりにくいし

真っ暗だったら見つかりにくいわい。

さて、それら学校の怪談の中でも

ひときわ有名なものがありました。

体育館の裏を歩いていた女の子が

ナイフで刺されて殺された、という内容。

「○○事件」と名称も付いているものだったんですが、

生徒の間ではまったくの噂話程度の認識でした。

ところが、後藤が6年生になったとき

新たな校長が赴任してきて、

始業式のときに6年生だけ残って、6年生向けに別の話を聞くことに。

そこでの話の中で、特にコレといった前振りも無く突然

「〜という事件があって、その時は教頭でこの学校にいた」

と言われ、その「噂」が本物だったことがわかりました。

インターネットが普及した現代でその事件を検索すると、

当時でもそれなりに騒がれた事件だったようです。

事件の名前とかは書きませんが、

わかる人にはわかると思う……。

それ以来、

その噂話に関する話題がパッタリとやみました。

まぁ、学校の怪談から離れ始める年代だったせいもあるかもしれませんが。

噂が本当だったことや、その事件の内容もある種衝撃的だったので、

個人的にはマジだったのかよと結構ショックを受けました。

もしかしたら今でも、

噂として残っているのかもしれません。

学校の怪談の中でも、

怪奇現象として目撃されているものもあるみたいだし、

案外本当にあったことが

怪談として語り継がれているのかもしれません。

ほら、こんな話読んじゃったから、

あなたの後ろに