航空祭レポート
米海兵隊岩国基地 フレンドシップ・デイ

 画像がいっぱいあるので、まともにアナログな方は相当重いと思います。画像をクリックすれば、大きな画像も出てきます(一部を除く)。

2002/5/5 米海兵隊岩国航空基地


 はっきり言えば、2回目の航空祭参加(去年のアレがなければ3回目以降のはずだった…)なのだが、2年ぶりの岩国は後藤のホームベース化しそうな勢いです。2回の航空祭参加が両方とも岩国だしな〜。去年はな〜…。
 とりあえず、朝早い時間に入っておきたいので5時起床。5時35分の電車で博多駅へ…。

 眠いんですけど…。普段であれば、スヤスヤ眠る頃、まだおもちゃ箱からおもちゃが飛び出して遊んでいる時間帯。平日でも寝てるし…。昨日は接客してて疲れてるんだが…。強行なスケジュール組んでしまったか…。
 まぁ、新幹線の中で寝ればいいか。こだまだし時間いっぱいあるし…。というわけで、昨日1日中仕事してた博多駅新幹線ホームへ。

 ホームに居たのはWR編成(R編成の60番台 もとウエストひかり車)。2列座席のいい車両です。2列座席になったらWRもPもKもサービス全然変わんねえなぁ…。色変わっちゃうし…。やめてほしかったな、あの色は。やはり…。
 6時03分発車。とりあえず予め食料調達をしてあったコンビニおにぎりで朝飯、軽く仮眠、本を読んで暇つぶし。車内には、後藤と同じ目的と思しき人がけっこう…。後ろの座席の人たちはJ-Wings誌に付録でついてたハンドブックを片手にお天気を気にしておりました。7時42分新岩国へ到着。後藤はGWで地元に帰ってる同僚に出迎えを頼んであるんだけど、ほかの人はどうなのかな〜とゆっくり歩きながら見てると、どうやら出迎えがやっぱいるみたい。地元か近辺(広島とか柳井・徳山あたり?)のファン同士のつながりで車で行くみたいです。
 で、後藤は同僚の運転する車に乗りこんで一路岩国基地の近くまで。
 …混んでるな、やっぱり…。
 地元住民同僚の脳内地図を駆使して裏道を選んだら逆に混んでました。同僚曰く「岩国にいちばん人が集まる日」だそうだ。あ、同僚の目撃証言では「新幹線が着いたら、清流線(錦川鉄道御庄駅)に向かってけっこうダッシュしてったぞ」とのことです。…やっぱいるか、接続2分にかける勇者たち。400メートル近くあるんだがな、あそこまで…。
 山側から攻めるのをあきらめ、海側に回ったらこれが正解。同僚は送ってくれるだけなので、海側の2車線の道を、駐車場待ちの車を横目に飛ばす飛ばす。正門に通じる道の入り口で下ろしてもらい、ここからは徒歩。サンキューU!
 けっこうな人の流れの中を歩きながら、正門に到着。

 昨今のテロの影響から、大きい荷物を持ってる人には荷物チェックがかかってました。後藤はバックパックとカメラバックだったのですが、バックパックには特に荷物入れてなかったのでチェックには引っ掛からなかった。
 8時半ごろには地上展示場所へ到着。まだ人が少な目のうちに、地上展示機を一通り撮っておくことにする。しかし…。

 天気悪いなぁ…。一面曇り空で、軽くもやまでかかってる。前日まで雨降ってたしなぁ…。

 おぉ、UP−3D電子戦訓練支援機)だ! 非常にあやしい機体だな、やはり。
※電子戦−通常の物体兵器ではなく、電波妨害を行ったり、敵の発する電波(レーダーとか無線)をキャッチする戦術。現代戦のいちばん重要な部分。毒電波って有効かな?(w

 何があやしいかって、この巨大なコブ(レードーム)。正面から見た機体のいかついこと。
 ちなみに、こいつはP−3Cを改造したので、コブの他にもケツがちょっと変わってて、

 左がUP−3D、右がP−3C。P−3Cに付いてたMAD(磁気探知機)が外してあるので、ケツは意外と普通。これも、特徴のひとつ。

 ブラックホークについてるのは、ヘルファイヤ(アメリカ製の対戦車ミサイル、レーザー誘導で強力)のキャプティブ弾(模擬弾、いわゆる張子の虎)かな?

 自衛隊の各支援飛行機の列線。手前からLC−90(連絡輸送機)、U−36A(訓練支援機)、MU−2(救難機)、T−5(練習機)。

 米軍機の中でも好きな、F−16。正面は混んでいるので、後ろ側から取ると、比較的クリアーな状態で撮影できます。

 おぉ、ぜぜ(ZZ、沖縄嘉手納基地)のイーグルじゃないか。今回は自衛隊のイーグルが来てないから、比べられないけど、米軍塗装もなかなか粋なものがあるな。

 記念撮影する親子とF−15C。子供の背丈と比べても、イーグルはデカイ。ケツの独特のフォルムが、なんともいえないおどろおどろしさがあっていいよね。

 毎年恒例参加の新田原基地301SQケロヨンファントム。この飛行隊、もともと茨城県の百里基地に居たので、筑波山のガマガエルをモチーフにマークが付けられたらしい。ファントム独特の無骨なスタイルは健在ケロ。

 機体を眺めていた女性が「かわいいね」と言っていた、A−10サンダーボルト。確かに意外とかわいいかっこうしてるのだが、反面火力は抜群。搭載できる武装は相当なもんだし、先端の30mmガドリングはかな〜り強力らしい。

 地上展示を一通り写したあと、早めに飛行展示場所まで行って場所取り。ここで、なかなか飛行展示が始まらない…。やっぱ、この天気だと遅れるなぁ…。9時ごろに場所を陣取って、何度かアナウンスがありつつも10時半ごろまでじーっと雑誌(後藤の名誉のために言っておきますが、「アスリート」と言う広島限定スポーツ誌です)を読みながら待つ。すると、とことことレッドバロンのパイロットが歩いてきて、…しばらくしたあと。
 晴れた、晴れた!
 10時半過ぎには雲が切れはじめて、太陽がさんさんと顔を出してきた。さぁ、これからが本番だぞ〜!
 とここでアナウンス。なんと、海自のUS−1Aが向かい側の海自基地から急遽飛び立つそうな。向こう側の海自基地に止まってた83号機のまわりに人が集まり、しばらくしてからタキシング。この間にも、雲はどんどんと無くなって、もやも晴れて来た。

 日本が誇る海難救助飛行艇US−1A。新明和(昔の川西)が作った傑作機。海外のファンにも絶大な人気を誇る機体らしい。時として、諸外国から「海難救助用に売ってくれ」なんて来るらしい。防衛費で作ったので都合上売れないらしいけど、売ったら絶対ベストセラーになるよな〜、これ。

 しっかり追えきれんかった…。しかし、その独特のフォルムは後藤も大好きです。帰ってから見た所、松山沖で発生したヘリの墜落事故との関連だったみたいです。
 そして、レッドバロンのアクロバット飛行。ソロながらも、すばらしい機動を見せてくれました。
レッドバロン飛行展示
 レッドバロンの演技も終わりに近づいた頃、駐機されていたF−16が戦闘機独特の甲高いジェットエンジン音を響かせ始め、いよいよ始動! そして、演技の追えたレッドバロンと入れ替わる様に、滑走路へとタキシング。
三沢基地F−16デモ隊飛行展示
 独特の甲高いエンジン音を響かせて空を駆けまわる姿は、見ていてすごかった。しかも、ベイパー出まくり。いい物が取れました。
 そして次は、いよいよエアロック・ショー。今年からフォーメーション(編隊)になって、さらにスケールアップ。もちろんこの岩国が、シーズンインということもあって、期待感はすごかったです。

 左から、ピッツスペシャルS−2B(1号機 JA11AR ノブ乗機) ピッツスペシャルS−2C(2号機 JA22AR ロック乗機) 置いてあったヘリ(JA00AR)
エアロック・ショー フォーメーション
 午前中の演技が終わって、後藤の目的もほぼ達成されたので、残りの地上展示などと、別の目的のために周辺をブラブラと。

 給油機KC−135の給油用フライングブームと覗き窓。いつも中から覗かれてるんで、逆に覗いてやりました。

 あや、さっきの83号機や。いつのまに帰ってきてたんだろ。

 F−16のインテークとその下にぶら下がってるポット類。こんな感じで、昼過ぎたら触り放題になっちゃいます。

 久しぶりの岩国でしたが、シーズン最初の航空祭ということもあり、結構な盛況でした。ということで、これでレポートを終わりにしたいと思います。BBじゃない方、お疲れ様でした〜。
※次回の航空祭参加予定は未定です(参加予定段階の航空祭−芦屋、築城、新田原)。

在日米軍海兵隊 岩国基地 フレンドシップ・デイ
毎年5月5日 こどもの日に、米軍岩国基地で開催

海兵隊の航空部隊が常駐しているので、ホーネットやプラウラーなんかが見られる。ハリアーはここ最近出ていないらしい。ほかには、空軍のF-16、空自からは築城のF-1かT-2、T-4、新田原のケロヨンファントム、海自はUS-1AとP-3Cが定番になっている。地上展示は、昼になるとほぼ触り放題になる。隊員も特にとがめない。ので、地上展示は全体は早めに撮って、昼から細部の撮影をすれば吉。

飛行展示の中では、例年であればブルーインパルスがシーズン最初の参加となるが、今回は不参加。また、エアロックも岩国からシーズンインとなる。三沢のF-16デモ隊も参加。航空展示場所は横にものすごく長いので、北側に行けば人が少なくなる。

食事は基地内で調達できるが、どこも列が出来るのであらかじめ買っておいた方がいいと思う。グッズの販売はそこそこといった感じ。

交通アクセスは、あまりよくない。駐車場はあるが、道路は朝から渋滞するので、バスもタクシーもあまりよくない。岩国駅から歩くのがいちばん手っ取り早いし、正確。ただし、電車も広島方面はかなり混む。早めに並んで、席を確保するといい。2ドア、3ドア、4ドアが混在しているので、車両の前後扉の位置にならんでおけば安心。編成両数にも注意(ほとんど4両編成)。
船会社が、宇品港などから直接基地へ乗りつける臨時の船を運行するので、それを使っても良い。ただし、飛行展示は全部見れないと思ったほうが良い。

当たり前だけど、5月といえども天気がいいと照り返しが激しいし、かなり暑いので帽子は必須。日焼けにも注意。岩国駅まで歩く時もけっこう距離があるので注意。水分補給もまめにしておきましょう。

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